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病気のはなし
褐色細胞腫
著者: 松岡博昭1
所属機関: 1東京大学医学部第二内科
ページ範囲:P.434 - P.439
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褐色細胞腫は副腎髄質および大動脈周辺のクロム親和性細胞から発生する腫瘍であり,カテコールアミン(主にノルエピネフリンとエピネフリン)の過剰産生ならびに分泌により,高血圧をはじめとする多彩な臨床症状を呈する疾患である.本症の診断は臨床症状,臨床検査所見,血中および尿中のカテコールアミンおよびその代謝産物の測定,薬物による誘発試験あるいは抑制試験,ならびに画像診断により行われる.重篤な症状を示すことが多いが,腫瘍の摘出により治癒せしめうるので,その診断は特に重要である.ここでは褐色細胞腫一般について概説するとともに,持続型および発作型の自験例(各1例ずつ)についても提示した.
褐色細胞腫は副腎髄質および大動脈周辺のクロム親和性細胞から発生する腫瘍であり,カテコールアミン(主にノルエピネフリンとエピネフリン)の過剰産生ならびに分泌により,高血圧をはじめとする多彩な臨床症状を呈する疾患である.本症の診断は臨床症状,臨床検査所見,血中および尿中のカテコールアミンおよびその代謝産物の測定,薬物による誘発試験あるいは抑制試験,ならびに画像診断により行われる.重篤な症状を示すことが多いが,腫瘍の摘出により治癒せしめうるので,その診断は特に重要である.ここでは褐色細胞腫一般について概説するとともに,持続型および発作型の自験例(各1例ずつ)についても提示した.
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