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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻5号

1989年05月発行

文献概要

病気のはなし

褐色細胞腫

著者: 松岡博昭1

所属機関: 1東京大学医学部第二内科

ページ範囲:P.434 - P.439

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サマリー
 褐色細胞腫は副腎髄質および大動脈周辺のクロム親和性細胞から発生する腫瘍であり,カテコールアミン(主にノルエピネフリンとエピネフリン)の過剰産生ならびに分泌により,高血圧をはじめとする多彩な臨床症状を呈する疾患である.本症の診断は臨床症状,臨床検査所見,血中および尿中のカテコールアミンおよびその代謝産物の測定,薬物による誘発試験あるいは抑制試験,ならびに画像診断により行われる.重篤な症状を示すことが多いが,腫瘍の摘出により治癒せしめうるので,その診断は特に重要である.ここでは褐色細胞腫一般について概説するとともに,持続型および発作型の自験例(各1例ずつ)についても提示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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