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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻5号

1989年05月発行

文献概要

技術講座 血清

抗デオキシリボヌクレアーゼB抗体価の測定法

著者: 平井徳幸1 阿部正樹1 今西昭雄1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属第三病院中央検査部

ページ範囲:P.455 - P.458

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サマリー
 A群溶レン菌は,一次症である化膿性炎症疾患の原因菌として,また二次症であるリウマチ熱,急性糸球体腎炎の原因として重要である.本症の診断・検査法には,①患者材料からの菌の証明,②患者血清中の本菌に対する種々抗体の検査などがあるが,一般的には血清診断に頼らざるをえない.溶レン菌の産生する菌体外酵素の一つであるデオキシリボヌクレアーゼBはA群溶レン菌に特異的であり,本酵素に対する抗デオキシリボヌクレアーゼB抗体価の測定は本菌感染症の血清検査として重要であることから,WHOのマニュアルにもASO価に次いで本抗体価の測定を勧めている.ここでは抗デオキシリボヌクレアーゼB抗体価の測定に関して述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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