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技術講座 細菌
DNAプローブによる細菌の同定
著者: 江崎孝行1
所属機関: 1岐阜大学医学部微生物学講座
ページ範囲:P.459 - P.463
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細菌をDNAで同定するための方法は,基本的には二つの方法に分かれる.一つは,細菌の全DNAを使って基準株のDNAの塩基配列と比較し同定する方法で,主に細菌分類学で使用されてきた.もう一方は,菌種に特異的なDNA断片を使い,特定の細菌を同定もしくは検出する方法である.この方法は主として特定の病原細菌の検出のために使用されている.いずれの方法もアイソトープを使わない方法が広く導入されるようになれば,不安定な表現形や血清型による同定に代わる重要な検査方法に発展すると考えられる.
細菌をDNAで同定するための方法は,基本的には二つの方法に分かれる.一つは,細菌の全DNAを使って基準株のDNAの塩基配列と比較し同定する方法で,主に細菌分類学で使用されてきた.もう一方は,菌種に特異的なDNA断片を使い,特定の細菌を同定もしくは検出する方法である.この方法は主として特定の病原細菌の検出のために使用されている.いずれの方法もアイソトープを使わない方法が広く導入されるようになれば,不安定な表現形や血清型による同定に代わる重要な検査方法に発展すると考えられる.
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