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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻5号

1989年05月発行

文献概要

技術講座 生理

心電図の読みかた2—心筋梗塞

著者: 谷川直1

所属機関: 1日本大学医学部附属板橋病院循環機能検査室

ページ範囲:P.464 - P.470

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サマリー
 心筋梗塞の心電図変化は,心筋壊死に陥った部分の起電力の消失,すなわち異常Q波として現れる.異常Q波は下壁梗塞ではII,III,aVF,前壁梗塞では胸部誘導に出現する.一方,高位後壁梗塞では,V1のr波の増高がその心電図変化である.心筋梗塞では,急性期にはSTの上昇,その後,T波は漸次陰転し,冠性Tを形成する.またQRS波は異常Qを形成した後,再びr波が出現し,異常Q波が消失する場合もある.また非貫壁性心筋梗塞では,STは著しく下降し,異常Q波は見られない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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