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技術講座 一般
胃液検査
著者: 菊池亮1
所属機関: 1産業医科大学医療技術短期大学
ページ範囲:P.471 - P.476
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胃液酸度の測定法としては,従来pH指示薬を用いたTöpfer-Michaelis法が広く用いられていたが,化学理論上および技術的にいくつかの難点があり,近年は,滴定終末点をpH7.0として,pHメーターを用いた滴定法が胃液酸度測定法として普及している.
胃液中の電解質は,胃酸分泌刺激前および刺激後においても,陽イオン濃度の総和と陰イオン濃度の総和は等しく,すなわちH++Na++K+=Cl-の関係は一定であり,電気的中性が保たれている.この関係に着目した電解質濃度から胃液酸度を算出する《間接的胃液酸度測定法》は微量の胃液量で酸度測定が可能であり,従来,胃液分泌量が少なく,十分な検討がなされていない胃部分切除または迷走神経切断後の残胃の胃液分泌機能を知るうえにも有用と考えられる.
胃液酸度の測定法としては,従来pH指示薬を用いたTöpfer-Michaelis法が広く用いられていたが,化学理論上および技術的にいくつかの難点があり,近年は,滴定終末点をpH7.0として,pHメーターを用いた滴定法が胃液酸度測定法として普及している.
胃液中の電解質は,胃酸分泌刺激前および刺激後においても,陽イオン濃度の総和と陰イオン濃度の総和は等しく,すなわちH++Na++K+=Cl-の関係は一定であり,電気的中性が保たれている.この関係に着目した電解質濃度から胃液酸度を算出する《間接的胃液酸度測定法》は微量の胃液量で酸度測定が可能であり,従来,胃液分泌量が少なく,十分な検討がなされていない胃部分切除または迷走神経切断後の残胃の胃液分泌機能を知るうえにも有用と考えられる.
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