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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅱ 感染症各論 [3]呼吸器感染症

1 上気道

著者: 重野芳輝1

所属機関: 1琉球大学医学部第一内科

ページ範囲:P.608 - P.613

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上気道感染症の概要
 上気道とは,口腔,咽頭,扁桃,喉頭および鼻腔(副鼻腔)から成る気管より上部の気腔をいい,呼吸に伴う種々の病原体の侵入口で,呼吸器系における最初の感染防御機構の場である.上気道感染症には,鼻炎,咽頭炎,喉頭炎,扁桃炎などが含まれ,日常診療でもっとも頻度の高い疾病として健康人でも年に数回の罹患をみる.種々の原因で起こるが,原因は異なってもその臨床症状は類似しており,一般にはかぜ症候群(急性の上気道を中心としたカタル性炎症の総称)と同義的に取り扱われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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