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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅱ 感染症各論

[12]皮膚・軟部組織感染症

著者: 梅村茂夫1 荒田次郎2

所属機関: 1岡山市立市民病院皮膚科 2岡山大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.666 - P.669

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はじめに
 皮膚感染症には,一般細菌による化膿性疾患である皮膚一般細菌感染症,梅毒,結核,癩,真菌感染症,ウイルス感染症などが含まれるが,ここでは皮膚一般細菌感染症について述べることとする.
 皮膚一般細菌感染症は後述するように,疾患によって原因菌がほぼ一定しており,他科のごとく,グラム陰性桿菌の分離頻度が増加してきているというようなことはなく,年度による分離菌種の差はみられず,皮膚一般細菌感染症は主としてグラム陽性球菌,中でもStaphylococcus aureusの関与が重要視される.そのうえ近年S.aureusのβ-ラクタマーゼ産生菌の増加,あるいはメチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)の増加が問題となってきている.そこで,この稿では,皮膚一般細菌感染症の診断と分離菌,S.aureusのβ-ラクタマーゼ産生能およびMRSAの疾患との相関関係を最近の知見を交えて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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