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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 わだい

細菌の命名規約と新名の正式発表

著者: 藪内英子1 江崎孝行1

所属機関: 1岐阜大学医学部微生物学講座

ページ範囲:P.681 - P.682

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 細菌学研究者が特定の菌種を的確に指し示そうとするとき,その菌種の正しい学名,correct scientificnameを用いなければならない.例えば,一つの菌種に対する名が研究者個人により,学派により,または研究分野により異なるとすれば,それは細菌学全体の健全な発展の妨げとなる.基礎的分野のみならず経済上や遺伝資源保存のうえでも細菌学の知識はきわめて重要であって,安定した細菌分類体系に則って研究活動を進めなければならない.このためには細菌の命名について明文化された規則が必要である.それゆえ,ギリシャ,ラテンの古語を愛し,学名の語源探求を好んだRobert E. Buchanan博士という細菌命名法の大先達を得たことは,細菌分類学の体系化にとってまことに幸せであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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