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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論

[1]感染症の鑑別診断—他疾患との鑑別のための臨床検査について

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1琉球大学医学部保健学科臨床病理学教室

ページ範囲:P.684 - P.688

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はじめに
 感染症診断の第一歩は感染症であるかどうかを見分けることである.それには,患者の生活歴,既往歴,発熱時の状態を詳しく,的確に問診し,把握することが基本であることはいうまでもない.そして感染症を疑う場合,感染症でしばしば認められる所見,症状があるかどうかを見極めることがたいせつである.
 感染症の場合にみられる一般的症状は発熱,全身倦怠感,時に体重減少,発疹,その他いろいろとあるが,いずれも感染症に特有なものではない.しかし,感染症の主要症状の第一に挙げられているのが発熱であるので,以下,発熱患者の場合を例にとって,それが感染症によるものか,感染症以外の疾患あるいは病態によるものかを鑑別するために必要な臨床検査について解説してみよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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