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感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論 [4]感染症の免疫学的検査法 1)蛍光抗体法
3)共同凝集反応
著者: 新谷康夫1
所属機関: 1塩野義製薬(株)診断薬部
ページ範囲:P.719 - P.720
文献購入ページに移動■共同凝集反応とは
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)の細胞壁成分の一つであるプロテインAは,免疫グロブリン,特にIgGのFc末端部と結合する性質がある.この性質を利用し,抗原(菌)に対する特異抗体をS. aureus表面に結合させた試薬と,対応する抗原(菌)とを混合させると,S. sureusを核とした格子状の肉眼で観察できる凝集像を形成する.この抗原抗体反応を共同凝集反応(Co-agglutination;CoA)という(図6).特異抗体結合に用いるS. aureusは主にCowan I株が用いられるが,これはCowan I株がプロテインAの合成能が高いためである.
Staphylococcus aureus(黄色ブドウ球菌)の細胞壁成分の一つであるプロテインAは,免疫グロブリン,特にIgGのFc末端部と結合する性質がある.この性質を利用し,抗原(菌)に対する特異抗体をS. aureus表面に結合させた試薬と,対応する抗原(菌)とを混合させると,S. sureusを核とした格子状の肉眼で観察できる凝集像を形成する.この抗原抗体反応を共同凝集反応(Co-agglutination;CoA)という(図6).特異抗体結合に用いるS. aureusは主にCowan I株が用いられるが,これはCowan I株がプロテインAの合成能が高いためである.
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