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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論 [5]培養法 B 対象別培養法

5)Rickettsia

著者: 須藤恒久1

所属機関: 1秋田大学医学部微生物学教室

ページ範囲:P.771 - P.775

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■分離培養の目的と意義
 ある感染症から病原体を培養して検出することは,古くから感染症の病原診断の二本柱の一つであった.二本柱とはすなわち,病原分離と血清診断のことである.
 しかしながら,最近のリケッチア症の診断は,後述のとおり,免疫学的に迅速・正確に特異抗体の有意上昇を検出するか,または特に初感染を証明する特異的IgM抗体の検出を指標として診断するほうが,病原診断の主流となっている.事実,わが国では,現在重要な感染症の一つとなっている恙虫病の迅速診断法として,免疫ペルオキシダーゼ法(IP)と免疫蛍光法(IF)が,分離培養よりも汎用されている1).その理由として,次のようなことが挙げられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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