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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論 [6]同定法 B 種別同定法 2 グラム陽性菌

①Staphylococcus(ブドウ球菌)

著者: 黒坂公生1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属青戸病院臨床検査医学教室

ページ範囲:P.819 - P.824

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外観・形態による鑑別
 1.集落所見
 Staphylococcus(ブドウ球菌)は普通寒天培地やトリプティケース・ソイ寒天培地といった基本的な培地にもよく発育する.通常,血液寒天培地が分離用に使われるが,本培地に一夜培養すると,Staphylococcusは直径1〜2mmの表面滑沢で橙黄色ないしは白色の不透明な円形集落を形成する.S. aureusや一部のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococi;CNS)の中には,集落周辺に溶血環を示すものがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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