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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論 [7]薬剤感受性検査

3 感受性ディスク法

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属病院中央臨床検査室

ページ範囲:P.878 - P.883

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はじめに
 日常細菌検査における薬剤感受性測定にはディスク法が広く用いられているが,最近,微量液体希釈法,自動機器による測定法も検討されている.これらの方法にはそれぞれ一長一短があるが,応用できる細菌の種類が多く,経済的でしかも中小の検査室でも行いうる方法となると,ディスク法ということになる.ディスク法はわが国ではトリディスク法,昭和ディスク法の2法が古くから用いられてきた.
 最近,Kirby-Bauer法を基礎とするディスク法が普及しつつある.この方法は米国のFDAが標準法として認定し,またNCCLS(National Committee for Clinical Laboratory Standards,米国臨床検査標準委員会)からも標準法として受け入れられ,逐次,改正が加えられている.また,WHOも薬剤感受性測定法の標準化を勧告しており,Kirby-Bauer法を基礎とする方法を国際法としているので,今後の普及が予想される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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