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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論

[8]新しい検査法

3)機器分析による検査法

著者: 岡田淳1

所属機関: 1関東逓信病院総合検査科

ページ範囲:P.911 - P.913

文献概要

はじめに
 感染症の検査室内診断の第一義は,患者材料から微生物を分離し,同定検査を行う,いわゆる病原診断にある.臨床検査領域では正しい成績をなるべく早く臨床医に返却することが要求され,より精度管理のよい成績を迅速に得るために自動化,システム化による迅速検査が推進されてきた.しかしながら,微生物検査の迅速検査(診断)法は種々の理由により遅れてきた.医療保険制度の問題,医師の疾病観の違いなどがその主たる理由であろうが,ことにわが国では微生物検査の成績を治療に直結させることがほとんどなされていなかったように思われる.細菌検査では従来から伝統的な用手法が重視され,10年来は各種の簡易同定キットが繁用され,最近になってようやく自動機器が普及するに至った.
 本項は機器分析による検査法について解説するもので,自動細菌検査装置を主にその現状を記し,さらに近い将来自動化されるであろう分析機器についても紹介し,将来展望としたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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