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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻6号

1989年05月発行

文献概要

感染症の検査法 Ⅲ 検査法各論 [8]新しい検査法

4)電気泳動法(プロッティング法)

著者: 堀米一己1

所属機関: 1日水製薬(株)中央研究所

ページ範囲:P.914 - P.917

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 近年,電気泳動技術を基礎とし,さらに電気泳動式に転写する方法(エレクトロ・プロッティング)が,DNA,RNAおよび蛋白質を感度よく検出する方法として広く用いられるようになった.プロッティングの目的はDNA,RNAあるいは蛋白質の生物学的機能を利用して検出することにあり,DNAおよびRNAは放射性物質または非放射性物質を標識したそれぞれのプローブとハイブリダイゼーションすることで検出され,蛋白質(抗原,抗体,ホルモン,糖蛋白など)は免疫学的反応により検出することができる.
 ここでは,遺伝子,遺伝子の産物である蛋白質ならびに抗原・抗体の解析法の基礎となるSouthern,NorthernおよびWesternの三つのプロッティング法のうち,日常検査への利用性も増してきたSouthernおよびWesternプロッティング法について述べることにする.なお詳細は,近年優れた総説1)が出版されているので参照されたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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