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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻7号

1989年06月発行

文献概要

トピックス

コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のスライム産性能

著者: 小林寛伊1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院手術部

ページ範囲:P.1013 - P.1014

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1.はじめに
 コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagulase-negative staphylococci;CNS)は,人工臓器手術,脳脊髄液シャント手術,血管内カテーテル留置などに伴って生ずる易感染患者にとって,重要な病院感染の原因菌となっている.
 Baystonら1)は,1972年,Baird-Parkerの生化学的分類におけるSIIAのCNSの多くが,ムコイド物質を産生し,これが脳脊髄液シャントの感染に関係が深いであろうと報告した.これより以前,Baird-Parkerは,1965年,SII 31株のうち,26%が液体培地にムコイド沈着を起こすことを示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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