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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻7号

1989年06月発行

文献概要

けんさ質問箱

HTLV-I検査の確認試験での組み合わせ

著者: 西村要子1 山口一成1 A子

所属機関: 1熊本大病院輸血部

ページ範囲:P.1021 - P.1022

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問 ATL抗体の検査でスクリーニング試験をPA法で実施しています.その際,確認試験は2法以上の組み合わせで行う必要があるのでしょうか.またIgM,IgG性の区別をする意味とその区別検査についてもお教えください.(茨城県・A子)
答 ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-I)に対する抗体(抗HTLV-I)の測定は,成人T細胞白血病(ATL)やHTLV-I関連ミエロパチー(HAM)の診断,母子感染や輸血後感染防止のためのキャリア検出などに不可欠である.ゼラチン粒子凝集法(PA)は1986年11月から全国の血液センターでスクリーニングに取り入れられており,当輸血部では患者の検査には酵素免疫測定法(EIA)を用いている.このPA法,EIA法は操作法も簡単で大量検体の処理ができるのでスクリーニングに適しているが,時に非特異反応,見落とし,不一致などがあり,これらの場合には間接蛍光抗体法(IF),ウエスタンブロッティング法(WB)などを用いて確認試験を行う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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