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不明熱
著者: 舟田久1
所属機関: 1金沢大学医学部付属病院高密度無菌治療部
ページ範囲:P.1086 - P.1087
文献購入ページに移動 概念:発熱は疾病存在の基本的徴候であるが,時に診断に有用な症状や所見を欠く発熱もみられる.こうした発熱を不明熱(fever of unknown origin;FUO)と呼ぶ.不明熱と呼ぶ基準として,表1に示す3項目を満足する必要がある.この基準によって,診断にとまどうことのない明確な熱性疾患,比較的短期間に経過する予後良好な急性熱性疾患,特にウイルス感染症,微熱の持続する体質性の高体温症,さらに手術や心筋梗塞のようにその病態から必然的かつ一過性にみられる発熱を除外できる.
不明熱症例の約1/3が死亡するので精力的な原因追究が肝要である.各種の検査にもかかわらず,診断不明のままに経過する発熱も約10%にみられるが,その予後は良好といわれる.
不明熱症例の約1/3が死亡するので精力的な原因追究が肝要である.各種の検査にもかかわらず,診断不明のままに経過する発熱も約10%にみられるが,その予後は良好といわれる.
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