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尿潜血反応とアスコルビン酸の影響
著者: 五十嵐すみ子1
所属機関: 1神奈川県予防医学協会臨床検査部
ページ範囲:P.1099 - P.1100
文献購入ページに移動尿潜血反応用の試験紙が多く用いられるようになったのは1970年ごろである.アスコルビン酸の干渉を受けることが判明していたので,筆者らは学校保健の検尿に際しては,アスコルビン酸の服用,果物,ジュース類の飲用を避けて採尿するように注意している.しかし,降圧剤,抗生剤,感冒薬などの各種薬剤にはアスコルビン酸が含まれているものが多い.病院では患者の採尿に際して服薬を中止することは困難なので,アスコルビン酸の干渉作用を受けて潜血反応が偽陰性になる例が多く,その解決が待たれていたわけである.
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