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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻9号

1989年08月発行

文献概要

検査法の基礎理論

ナフトールAS-Dクロロアセテートエステラーゼ染色

著者: 松谷章司1

所属機関: 1虎の門病院病理科

ページ範囲:P.1173 - P.1177

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サマリー
 ナフトールAS-Dクロロアセテートエステラーゼ染色の原理,染色法,染色の実際,染色結果,意義などにつき記載した.
 今日,酵素抗体法により,細胞あるいは組織に局在する特定の抗原を染色することができるようになり,細胞の由来,分化段階をより細かく同定してゆくことが可能になってきた.しかし,ここに解説する酵素染色は白血病,特に骨髄性白血病細胞観察に今なお有意義な特殊染色の一つである.他の非特異エステラーゼ染色法に比して,この染色法により形成された色素は鮮やかでかつ安定性が高く,永久標本として保存可能であり,約30年余の歴史をもつこの染色法は,今日なお文字どおり"色あせていない"といえる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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