文献詳細
文献概要
技術講座 細菌
百日咳菌の分離・同定
著者: 郡美夫1
所属機関: 1千葉市立病院検査科
ページ範囲:P.1193 - P.1198
文献購入ページに移動サマリー
現在,百日咳の診断は,定型的症状(痙攣性咳嗽,吸気笛声),百日咳抗体の上昇,百日咳菌(Bordetella pertussis)の検出によりなされる1).定型的症状は症例により異なり,百日咳抗体価も,患者が低年齢層に多いことから上昇しにくく,百日咳菌を分離し百日咳を確定診断することが重要となる.しかし,百日咳菌の分離もまた容易でなく,検査担当者が本菌を熟知し,医師との連絡を密にして検査を実施することが,本菌の分離に当たって最も重要なことである.
現在,百日咳の診断は,定型的症状(痙攣性咳嗽,吸気笛声),百日咳抗体の上昇,百日咳菌(Bordetella pertussis)の検出によりなされる1).定型的症状は症例により異なり,百日咳抗体価も,患者が低年齢層に多いことから上昇しにくく,百日咳菌を分離し百日咳を確定診断することが重要となる.しかし,百日咳菌の分離もまた容易でなく,検査担当者が本菌を熟知し,医師との連絡を密にして検査を実施することが,本菌の分離に当たって最も重要なことである.
掲載誌情報