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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻9号

1989年08月発行

文献概要

トピックス

Limb saving surgery

著者: 川口智義1 真鍋淳1

所属機関: 1癌研病院整形外科

ページ範囲:P.1243 - P.1244

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 Limb saving surgeryとは患肢温存手術,すなわち四肢に発生した悪性骨軟部腫瘍に対し切断せずに病変部を根治的に切除し,骨腫瘍では人工関節などで機能を再建する手術法である.過去においては四肢の悪性骨腫瘍の局所根治性を得るには切断が第一選択であった,一方,悪性軟部腫瘍では以前からいわゆる広範切除術が行われていたが,再発率がきわめて高く根治的手術とはとうていいえなかった.しかし最近10年間に手術術式は著しく進歩し,悪性骨軟部腫瘍に対して患肢を温存しても切断とほぼ同等の局所根治性を得ることができるようになった.これは,軟部肉腫治療において急速に発展してきた根治的患肢温存手術概念1)と,主として骨肉腫治療で発展してきた術前療法概念2)によっている.今回は,われわれの手術法を簡単に紹介する.
 現在われわれの行っている手術法は,切除材料の切除縁(surgicalmargin)を評価することによって次のように分けられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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