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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻9号

1989年08月発行

文献概要

トピックス

ネオプテリン

著者: 川崎寛中1 渡部博昭1

所属機関: 1鳥取大第2内科

ページ範囲:P.1244 - P.1245

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 ネオプテリンは分子量約253のプテリジン誘導体で,guanosinetriphosphate(GTP)から,神経伝達物質の生合成に補酵素として働くテトラヒドロビオプテリンへの代謝過程における中間代謝産物である.In vitroの実験では,ネオプテリンはT細胞の活性化で生じるγ-インターフェロンで刺激されたマクロファージから放出される1).したがって,in vivoではネオプテリンを測定することによって,細胞性免疫反応の状態を知ることができる.
 ネオプテリンの測定法にはいろいろな方法がある.プテリジンの特性の一つに蛍光が挙げられ,この特性を用いてプテリジンを検出することが可能である.例えば,ネオプテリンはHPLC法に代表される各種クロマトグラフィー法や,蛍光偏光測定法などによって測定されるほか,RIA法やガスクロマトグラフィー-マススペクトロメトリーによって測定可能である.HPLC法は多数の検体を処理するのに時間を要するが,RIA法は多くの検体を迅速に処理することができる.蛍光偏光測定法はRIA法に比して感度が劣るが,迅速・簡易に行える特長を有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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