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文献詳細

雑誌文献

検査と技術17巻9号

1989年08月発行

文献概要

けんさ質問箱

RFの血球凝集反応について

著者: 岩本幸子1 Y子

所属機関: 1東大物療内科

ページ範囲:P.1250 - P.1251

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問 リウマトイド因子(RF)を検出するための血球凝集反応(RAHA)を行うと,エンドポイントがはっきりせず,±の凝集像が続く場合があります.この場合,陽性反応と判定すべきでしょうか.判定の基準をお教えください.また,RFも自動化で定量できるようになりつつありますが,抗体価と定量値のどちらで報告するのが適しているのでしょうか.(新潟・Y子)
答 リウマトイド因子(rheumatoid factor;RF)は,ヒトIgGまたはウサギIgGのFc部分と反応する自己抗体で,未変性のIgGよりも変性重合したIgGおよび抗原抗体結合物を形成するIgGと強い反応性をもっています.RFの大部分はヒトIgGおよびウサギIgGの両者と反応しますが,ヒトIgGとのみ反応するRF,ウサギlgGとのみ反応するRFも存在します.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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