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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻1号

1990年01月発行

文献概要

けんさアラカルト

簡易血糖測定器の精度

著者: 倉林功1 川畑貞美1

所属機関: 1順天堂大学浦安病院検査科

ページ範囲:P.16 - P.16

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はじめに
 血糖値の測定方法には,①検査室内で行われている自動分析装置を用いて測定する方法,②ベッドサイドにおける血糖測定用試験紙を用いた簡易血糖測定器で測定する方法の二つの方法に分けることができる.簡易血糖測定法は,全血で測定可能であり,時間が短縮できる.このため,血糖値に対応したインスリン投与などの適切な治療が実施できる.しかし,反面,簡易測定法であるために,採血方法,測定器の操作法,試験紙の判定時間に誤りを生じやすく,したがって測定値に大きな影響を及ぼす.本稿では,市販されている血液中ブドウ糖測定用試験紙と専用の測定器を用いて簡易血糖測定法の精度について,下記の4項目を検討した結果を記す.
 使用機器については下記の表の4器種で,測定原理はすべてグルコースオキシダーゼ法であるので特異性は高い.精度に影響を及ぼす因子としては,①測定器の再現性,②反応時間,③反応停止方法,④測定者間誤差の4点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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