icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻1号

1990年01月発行

文献概要

検査法の基礎

糖蛋白とレクチン親和性—hCG,GGTおよびCEAを中心に

著者: 菰田二一1 長田篤雄1 三浦雅一1 新井京子1 小山岩雄1

所属機関: 1埼玉医科大学生化学教室

ページ範囲:P.17 - P.24

文献購入ページに移動
サマリー
 エリスロポエチンならびに絨毛性ゴナドトロピンでは,遺伝子操作法を用いて,アミノ酸配列を変えることによってこれらの糖蛋白に糖鎖を導入したり除去したりして,その糖鎖が血流中への出現や各種生物活性に直接関与していることが発見され,注目されている.本稿ではわれわれが現在研究中の絨毛性ゴナドトロピン,γ-グルタミルトランスフェラーゼ,carcinoembryonic antigenの糖鎖に注目し,この糖鎖を特異的に認識するレクチン,主として各種レクチンアフィニティークロマトグラフィーを用いてその構造を推定するとともに,臨床検査分野への応用の一例を掲げた.今後,レクチンを用いたHPLC,レクチンイムノアッセイ法へと利用可能である.発展を期待したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?