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新しいDIC診断基準
著者: 小林紀夫1
所属機関: 1群馬大・第三内科
ページ範囲:P.90 - P.91
文献購入ページに移動 DICは日常の診療で遭遇する機会の比較的多い病態である.したがって,DICの診断は一部の専門家にゆだねることなく,また時間を要する,あるいは特殊な技術と機器を要する検査に頼ることなくなされることが望ましい.多くのDIC診断基準が提唱されてきたが,わが国では,1980年,厚生省DIC診断基準が公表された.
近年,DICの病因や成立機序が解明されるに従い,その概念はしだいに拡大され,さらに最近では,DICを最も初期の段階で診断しようとの試みもなされている.これに加え,最近では血管内で凝固あるいは線溶系活性化を,比較的短時間に,かつ敏感に証明できる検査が多数開発されている.これらのことから,新しいDIC診断基準の必要性が多数により指摘され,厚生省DIC診断基準も1988年に改訂された.以下,この改訂診断基準につき概説したい.
近年,DICの病因や成立機序が解明されるに従い,その概念はしだいに拡大され,さらに最近では,DICを最も初期の段階で診断しようとの試みもなされている.これに加え,最近では血管内で凝固あるいは線溶系活性化を,比較的短時間に,かつ敏感に証明できる検査が多数開発されている.これらのことから,新しいDIC診断基準の必要性が多数により指摘され,厚生省DIC診断基準も1988年に改訂された.以下,この改訂診断基準につき概説したい.
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