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技術講座 一般
学校検尿の方法
著者: 藤原芳人1
所属機関: 1横浜市立港湾病院小児科
ページ範囲:P.1293 - P.1297
文献購入ページに移動潜行しやすい腎疾患の早期発見を目的として1973年の学校保健法の改定により,学校検尿が全国的に開始された.試行錯誤の段階を経て,一方ではその事後管理の質的な改善が各自治体で工夫されている.また一方では現行の学校検尿では,発見しにくい先天性の腎尿路系疾患については検尿システムを幼児,新生児へと対象年齢を下げること,そして検尿の項目内容を改変(尿路系疾患の合併症としての尿路感染症を考慮したり,尿細管機能の異常を予想しての尿中の微量蛋白の測定)することなどが考えられ,さらには腎エコー検査をスクリーニングに用いることも準備されつつある.
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