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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻10号

1990年09月発行

文献概要

マスターしよう検査技術

ビクトリアブルー染色

著者: 諏訪幸次1 松田繁子1 町並陸生1

所属機関: 1東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.1301 - P.1305

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 ビクトリアブルーは,中等極性色素として知られ,類脂質の染色に用いられていた1).また,レゾルシンなどを加えて作る液は,弾性線維を染めることで知られている2)
 ホルマリン固定,パラフィン切片でHBs抗原を証明する方法には,オルセイン(Or)染色3)やアルデヒドフクシン染色がある.さらに,これらの欠点を補う方法としてビクトリアブルー(VB)染色4)が開発されている.また,酵素抗体法としてPAP法やABC法があり正確な結果が得られるが,ペルオキシダーゼをジアミノベンチジンを用いて発色させるとOr染色のように茶色となり,生体内のリポフスチンやセロイド色素との区別に問題が生じることがある.また,一次血清がまだまだ高価であることなどの問題もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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