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経食道心エコー図法
著者: 新田政男1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院循環器内科
ページ範囲:P.1326 - P.1327
文献購入ページに移動 最近,心臓超音波検査法の新しい手法として,経食道心エコー図法(transesophageal echocardiography:TEE)が注目されている.TEEは,従来の経胸壁断層心エコー図法では十分に心臓を観察しえない症例,特に肥満患者,肺気腫患者,胸郭変形患者などにおいても良好な画像を得ることが可能である.また,従来の方法では手技的に実施が困難であった手術時の心機能モニターなどにも,その威力を発揮する.
TEEは胃ファイバースコープの先端に超音波クリスタル(5MHz探触子)を装備したもので,胃カメラ検査と同様の操作で行い,通常は左房の背方食道内より心臓を観察するが,手術時の心機能モニターとしては,胃噴門部から左室を見上げることで左室短軸像を記録する.その画像は通常の経胸壁心エコー図断面像とは逆になり,心房が上に心室が下に,また左室の前壁と下壁が逆転する鏡面像の関係となる(図).
TEEは胃ファイバースコープの先端に超音波クリスタル(5MHz探触子)を装備したもので,胃カメラ検査と同様の操作で行い,通常は左房の背方食道内より心臓を観察するが,手術時の心機能モニターとしては,胃噴門部から左室を見上げることで左室短軸像を記録する.その画像は通常の経胸壁心エコー図断面像とは逆になり,心房が上に心室が下に,また左室の前壁と下壁が逆転する鏡面像の関係となる(図).
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