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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻11号

1990年10月発行

文献概要

検査法の基礎

免疫複合体の検査

著者: 𠮷野谷定美1

所属機関: 1東京大学医学部臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1351 - P.1355

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サマリー
 免疫複合体測定が近年,保険収載された検査法となり,普及する様子がうかがえる.膠療病,自己免疫疾患,感染症,悪性腫瘍などのさまざまな疾患で有用な検査であるが,診断上の利益はあまり期待できない.どの疾患においても,免疫複合体が流血中に存在する場合,宿主の予後は悪く,正常な免疫機能が妨げられている.治療効果の判定や,治療手段の選択には信頼できる情報が得られる.
 現在の検査室に適するよう,4種のELlSA法が開発された.Clq法,抗Clq抗体法,抗C3d抗体法,mRF法である.それぞれ長短の特徴があるが,すべての免疫複合体を検出する方法がないので,偽陰性を常に念頭に置き,少なくとも複数の方法を併用することが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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