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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻11号

1990年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

CK-MMアイソフォームの分離・検出法とその臨床的応用例

著者: 森田繁樹1

所属機関: 1(株)エスアールエル

ページ範囲:P.1361 - P.1364

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サマリー
 CKのアイソザイムの一つであるMM分画には,MM1,MM2,MM3の三つのアイソフォームが報告されてきた.MM3は組織型の分画であり,血中に流出すると,血中のカルボキシペプチダーゼによりC末端のリジンが加水分解を受けてMM2となり,MM2も同様の作用を受けてMM1へと変換されるといわれている.1983年,Remoらにより組織型の分画であるMM3とMM3の終末産物型であるMM1との比,すなわちMM3/MM1比が急性心筋梗塞の早期診断の指標になりうると報告された.本稿では,この報告の確認・検討をヘレナ研究所社製のRapid Electrophoresisを用いて行ったので,その方法および,これを用いて測定した急性心筋梗塞患者のMM3/MM1比の動きを心筋関連酵素であるCK,CK-MB,GOT,HBD,LDHIの動きと比較した例を紹介した.ほかにCK-MMアイソフォームの命名法と,今回用いた泳動法についても述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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