文献詳細
文献概要
技術講座 生理
ドップラ法による手指動脈血流速度の測定法
著者: 植田庄介1 土居忠文1
所属機関: 1高知医科大学附属病院検査部
ページ範囲:P.1383 - P.1387
文献購入ページに移動サマリー
筆者らは,末梢循環障害を手指動脈血流速度の測定により診断することを目的とした超音波ドップラ検査法を考案した.本法を健常者および末梢循環障害患者について適用した結果,定められた条件下に得られたドップラ波形は5型に分類され,健常者についてはI型およびII型を示した.一方,バージャー病および閉塞性動脈硬化症患者では若干の例外を除きIII,IV,V型のいずれかの波形となり,健常者との明らかな相違を示した.測定に当たっては,再現性を得るために一定の条件を設定する必要がある,すなわち,①探触子を血管に対し45度の角度に置く,②被検者の手掌を37℃に保温する,③被検者の肉体的・心理的安静を保つ,などである.日常の検査法の一つとして本法を使用し,実際に成果を上げているが,その原理,測定条件,実例について概説した.
筆者らは,末梢循環障害を手指動脈血流速度の測定により診断することを目的とした超音波ドップラ検査法を考案した.本法を健常者および末梢循環障害患者について適用した結果,定められた条件下に得られたドップラ波形は5型に分類され,健常者についてはI型およびII型を示した.一方,バージャー病および閉塞性動脈硬化症患者では若干の例外を除きIII,IV,V型のいずれかの波形となり,健常者との明らかな相違を示した.測定に当たっては,再現性を得るために一定の条件を設定する必要がある,すなわち,①探触子を血管に対し45度の角度に置く,②被検者の手掌を37℃に保温する,③被検者の肉体的・心理的安静を保つ,などである.日常の検査法の一つとして本法を使用し,実際に成果を上げているが,その原理,測定条件,実例について概説した.
掲載誌情報