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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻11号

1990年10月発行

文献概要

検査ファイル

〈用語〉C型肝炎

著者: 内田俊和1

所属機関: 1日本大学医学部第一病理

ページ範囲:P.1410 - P.1411

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[1]ウイルス肝炎の種類(表)
 ウイルス肝炎には従来,A型とB型があり,それ以外のものは「非A非B型」として一括されてきた.非A非B型の存在は,明らかにウイルス肝炎の臨床経過を示しながらA型やB型の血清マーカーが陰性な患者が認められることから,自明であったが,そのウイルスは長い間未知であった.
 ところが1980年代になり,3種類の肝炎ウイルスが発見され,D型,C型,E型と命名された.D型はデルタ型とも呼ばれ,B型肝炎ウイルスの存在下で初めて感染と増殖が可能な,寄生的なウイルスである.したがって,B型といっしょに感染するか,あるいは既にB型に感染している者にのみ重感染し,D型が単独に感染することはない.日本には少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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