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脳性ナトリウム利尿ペプチド
著者: 油屋真仁1 田仲謙次郎1
所属機関: 1宮崎医科大学第一内科
ページ範囲:P.1414 - P.1415
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心房からANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が発見され,血液を循環させるポンプとして考えられていた心臓が,内分泌器官としても理解されるようになってきた.最近,ブタ脳から新しいナトリウム利尿ペプチドが発見され,構造も薬理活性もANPに類似することからBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と命名された1).
脳から発見されたBNPは,その後の研究により心臓にも存在することが判明し,ANPだけに帰属されていた生理活性は,ANP-BNPの二重調節によるものと考え始められている.心臓内のBNPについて述べるためには,ANPとの比較が必要であるので,まず,心臓内のANPについて述べたい.
心房からANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が発見され,血液を循環させるポンプとして考えられていた心臓が,内分泌器官としても理解されるようになってきた.最近,ブタ脳から新しいナトリウム利尿ペプチドが発見され,構造も薬理活性もANPに類似することからBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と命名された1).
脳から発見されたBNPは,その後の研究により心臓にも存在することが判明し,ANPだけに帰属されていた生理活性は,ANP-BNPの二重調節によるものと考え始められている.心臓内のBNPについて述べるためには,ANPとの比較が必要であるので,まず,心臓内のANPについて述べたい.
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