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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻11号

1990年10月発行

文献概要

トピックス

脳性ナトリウム利尿ペプチド

著者: 油屋真仁1 田仲謙次郎1

所属機関: 1宮崎医科大学第一内科

ページ範囲:P.1414 - P.1415

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はじめに
 心房からANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)が発見され,血液を循環させるポンプとして考えられていた心臓が,内分泌器官としても理解されるようになってきた.最近,ブタ脳から新しいナトリウム利尿ペプチドが発見され,構造も薬理活性もANPに類似することからBNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)と命名された1)
 脳から発見されたBNPは,その後の研究により心臓にも存在することが判明し,ANPだけに帰属されていた生理活性は,ANP-BNPの二重調節によるものと考え始められている.心臓内のBNPについて述べるためには,ANPとの比較が必要であるので,まず,心臓内のANPについて述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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