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非溶血性B群溶レン菌
著者: 設楽政次1
所属機関: 1佼成病院臨床検査科
ページ範囲:P.1415 - P.1416
文献購入ページに移動 Streptococcus agalactiae(B群溶血レンサ球菌)は泌尿生殖器由来材料からよく分離されるが,特に小児の髄膜炎,敗血症の原因菌として重要であり,また性行為感染症(STD)の原因菌として知られている.
本菌種のほとんどは通常使用されるヒツジ,ウマ血液寒天培地上でα'-溶血を示すことから,臨床細菌検査での検索はα'-溶血を指標として検出し,グラム染色性,カタラーゼ,胆汁エスクリン加水分解陰性の菌種はCAMPテスト,馬尿酸加水分解,API Strep 20などのスクリーニング法やLancefield沈降反応,亜硝酸抽出法による群別を用い同定するのが一般的である.また,溶血を示さない非溶血B群レンサ球菌については,Roe1),Chang2),設楽3)らにより臨床材料から少数ながら検出されることが報告されている.
本菌種のほとんどは通常使用されるヒツジ,ウマ血液寒天培地上でα'-溶血を示すことから,臨床細菌検査での検索はα'-溶血を指標として検出し,グラム染色性,カタラーゼ,胆汁エスクリン加水分解陰性の菌種はCAMPテスト,馬尿酸加水分解,API Strep 20などのスクリーニング法やLancefield沈降反応,亜硝酸抽出法による群別を用い同定するのが一般的である.また,溶血を示さない非溶血B群レンサ球菌については,Roe1),Chang2),設楽3)らにより臨床材料から少数ながら検出されることが報告されている.
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