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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻12号

1990年11月発行

文献概要

技術講座 血清

HLA適合血小板検査法

著者: 成瀬妙子1 能勢義介1

所属機関: 1兵庫県赤十字血液センター

ページ範囲:P.1471 - P.1476

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サマリー
 頻回に血小板輸血を受けた患者血清中には,血小板や混入リンパ球のHLA抗原や,血小板膜上の血小板抗原の感作によりHLA抗体や血小板抗体が産生され,血小板輸血無効状態に陥ることがわかっている.そこで,これらの患者に,微量のHLA抗血清と患者リンパ球を用いてHLA抗原のタイピングを行い,HLA抗原が適合した供血者を選び,さらに患者血清と供血者リンパ球のHLA交差適合試験,患者血清と供血者血小板の血小板交差試験を行い,陰性供血者の血小板をHLA適合血小板として選択し,輸血を実施する.本稿では,これらの検査に用いるリンパ球の分離法,HLA抗原検査法,HLA交差適合試験法,血小板交差試験法について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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