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文献概要
病気のはなし
脳血管障害
著者: 泉山公明1 小暮久也1
所属機関: 1東北大学医学部附属脳疾患研究施設神経内科
ページ範囲:P.1546 - P.1551
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脳血管障害に対し多面的検討を試みた.疫学的調査によると,過去10年間に脳血管障害の疾病構造は大変革を遂げたことがうかがえる.病因や危険要因が徐々に明らかにされ,積極的対策がとられてきたことによるものといえよう.一方,診断機器の技術革新によりその信頼性が高まり,基礎,臨床両面からの総合的研究により治療法も著しく進歩した.現時点では中枢神経系の欠落症状に対する根本的治療はないが,血管障害による神経細胞障害を最小限に抑える新しい治療法も臨床応用されるようになってきた.
脳血管障害に対し多面的検討を試みた.疫学的調査によると,過去10年間に脳血管障害の疾病構造は大変革を遂げたことがうかがえる.病因や危険要因が徐々に明らかにされ,積極的対策がとられてきたことによるものといえよう.一方,診断機器の技術革新によりその信頼性が高まり,基礎,臨床両面からの総合的研究により治療法も著しく進歩した.現時点では中枢神経系の欠落症状に対する根本的治療はないが,血管障害による神経細胞障害を最小限に抑える新しい治療法も臨床応用されるようになってきた.
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