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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻13号

1990年12月発行

文献概要

技術講座 血液

トロンビン・アンチトロンビンIII複合体(TAT)測定法

著者: 秋山淑子1 前場恵一子2

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部 2茅ヶ崎徳洲会総合病院検査科

ページ範囲:P.1564 - P.1568

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サマリー
 凝固系の分子マーカーの一つであるトロンビン・アンチトロンビンIII複合体(thrombin-antithrombin III complex;TAT)は,プロトロンビンが活性化されて生じたトロンビンと,そのプロテアーゼ・インヒビターであるアンチトロンビンIII(AT III)との複合体である.この複合体の存在が証明されると生体内で凝固の活性化が起きていることがわかるので凝固活性化の指標となる.近年,免疫学的手法によりTATが簡単に測定できるようになり,凝固亢進状態の把握がより容易になった.この測定法について解説し,検討結果を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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