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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻13号

1990年12月発行

文献概要

検査ファイル

〈項目〉スーパーオキシドジスムターゼ

著者: 篠原力雄1

所属機関: 1藤田学園保健衛生大学衛生学部

ページ範囲:P.1608 - P.1609

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 最近,活性酸素,特にスーパーオキシドアニオン(O2-)と疾患との関連について多くの研究がなされ,臨床の分野においても高い関心がもたれている1).活性酵素とは,短寿命で反応性に富み生体内で各種の酸化反応に関与する酸素種を総称している.主なものには,O2-,ヒドロキシラジカル(OH・),一重項酸素,H2O2,過酸化脂質,次亜塩素酸イオン(OCl-)などがある.
 生体内における活性酸素障害を論ずるうえでは,組織内の活性酸素量,活性酸素産生系の酵素活性および消去系の酵素活性を測定することが重要である.しかし,OH・やO2-などの活性酸素は不安定で直接定量することは難しいため,多くの場合は活性酸素のうち特にO2-の消去系酵素であるSODに注目してその活性を測定している.生体内においては,Cu,Zn-SOD(可溶性画分,分子量約33,000),Mn-SOD(ミトコンドリア画分,分子量約80,000)が知られているが,最近EC-SOD(extracellular SOD,分子量約135,000)の存在が注目されている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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