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〈用語〉キンドリング現象
著者: 岡本基1
所属機関: 1岡山大学医療技術短期大学部
ページ範囲:P.1610 - P.1611
文献購入ページに移動[1] 概念
キンドリングとは,ある脳部位を限局性の発作波(後発射と呼ぶ)しか引き起こさないような比較的弱い電流で繰り返し刺激すると,徐々に後発射が延長して広範な脳部位へ伝播するとともに行動上のてんかん様反応が増強し,全身痙攣を起こすようになる現象をいう.いったん全身痙攣が起こるようになると,3か月以上の無刺激期間を置いて刺激しても全身痙攣が起こるだけでなく,自発性のてんかん様発作も起こるようになる.キンドリングを形成しやすい脳部位は,大脳辺縁系,ことに扁桃核であり,大脳皮質でも形成されるが,発作の出現が不安定で部位差が大きい.
キンドリングとは,ある脳部位を限局性の発作波(後発射と呼ぶ)しか引き起こさないような比較的弱い電流で繰り返し刺激すると,徐々に後発射が延長して広範な脳部位へ伝播するとともに行動上のてんかん様反応が増強し,全身痙攣を起こすようになる現象をいう.いったん全身痙攣が起こるようになると,3か月以上の無刺激期間を置いて刺激しても全身痙攣が起こるだけでなく,自発性のてんかん様発作も起こるようになる.キンドリングを形成しやすい脳部位は,大脳辺縁系,ことに扁桃核であり,大脳皮質でも形成されるが,発作の出現が不安定で部位差が大きい.
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