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検査データを考える
蛋白尿
著者: 深沢佐和子1 東徹1
所属機関: 1北海道大学医学部第2内科
ページ範囲:P.1615 - P.1618
文献購入ページに移動はじめに
1694年Frederucus Dekkesが尿を煮沸し,酸を加えて混濁をみるいわゆる今日の煮沸法により尿蛋白を証明してから約300年近くになる.学校検尿など集団検診が広く行われるようになり,病的でない蛋白尿(生理的蛋白尿,起立性蛋白尿など)の存在が明らかになるとともに,電気泳動法やEIA,RIAなどの応用により微量尿蛋白による腎疾患の早期発見,正常尿蛋白と病的尿蛋白の鑑別など尿蛋白の重要性は日増しに増大している.病的尿蛋白の原因疾患は多く,最終的な診断に至るには,現病歴,現症から種々の検査を総合しなければならない.
1694年Frederucus Dekkesが尿を煮沸し,酸を加えて混濁をみるいわゆる今日の煮沸法により尿蛋白を証明してから約300年近くになる.学校検尿など集団検診が広く行われるようになり,病的でない蛋白尿(生理的蛋白尿,起立性蛋白尿など)の存在が明らかになるとともに,電気泳動法やEIA,RIAなどの応用により微量尿蛋白による腎疾患の早期発見,正常尿蛋白と病的尿蛋白の鑑別など尿蛋白の重要性は日増しに増大している.病的尿蛋白の原因疾患は多く,最終的な診断に至るには,現病歴,現症から種々の検査を総合しなければならない.
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