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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻13号

1990年12月発行

文献概要

けんさ質問箱

Q 昭和ディスクによるStaphylococcus aureusの感受性測定の問題

著者: 菅野治重1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1633 - P.1633

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 最近,当院でもかなりの割合(40%)でmethicillin-resistant Staphylococcus aureus(MRSA)が検出されます.現在,昭和ディスクの一濃度法で薬剤感受性試験をしています.アンピシリン(ABPC)の感受性について現在の方法では(++)または(+)の感受性がある一方で,MRSAやβ-ラクタマーゼ産生(PCase)のS. aureusでは理論上,耐性でなくてはいけないはずだと思うのですが,このような結果が出てきます.実験的にKirby-Bauer法(KB法)で追試してみたら,(R)でした.昭和ディスクは薬剤の濃度がKB法より高いのですが,このような場合,臨床側にどう報告すればよいのでしょうか.なお,昭和ディスク法の場合,培養温度を37℃,32℃の両方にて行いましたが,変化はありませんでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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