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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻2号

1990年02月発行

検査技師のための新英語講座・26

再び略語について(その2)

著者: 今井宣子1

所属機関: 1大阪大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.160 - P.161

文献概要

 英文編集者:第五は,もともと短い単語や語句を略語化する必要はありません.例えば,antigenをAGにするようなことです.日本人の論文で,最も普通にみられるこの種の間違いは,抗生物質の3文字略語の使用です.その結果,しばしば,文字数の節約はわずか5文字か6文字のことでしかないのに,読者の方はその暗号を覚えなければならないという不便なことになります.そして,もう一つの都合は,その単語が本当は何なのかを,著者自身学んでいないかもしれないということです.これら3文字略語の多くは発音のしかたも決まっていません.ネイティブ・スピーカーでない人たちのアクセントでスピーチされた場合,文字をたくさん言っても,聴衆には意味は少しも伝わりません.しかし,単語を全部言えば,何が言いたいのか,聴衆には少なくとも推測するチャンスはあります.第六には,論文のどこかである略語を用いたら,その後はその略語の初出時以外にその単語をフル・スペルで用いてはいけません.論文の初めのほうである単語を何回か使い,その後突然にこれを略語化するようなこともいけません.第七には,英語の単語の形になるような新しい略語を作ってはいけません.GODがglucose oxidaseの適切な略語だと最初に思い,そしてこれを最初に使った人は間違いを犯しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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