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Aeromonas感染症
著者: 浅尾努1
所属機関: 1大阪府立公衆衛生研究所
ページ範囲:P.184 - P.184
文献購入ページに移動 Aeromonas属菌は,分類学,疫学,病因論(定着因子,下痢毒素)などの観点から多くの研究者が注目している菌の一つである.本菌は約100年前にすでにカエルの病原菌として知られていた.ところが,ヒトの下痢症や創傷感染症の原因菌として認識されたのは,約20年前にすぎない.
今までにAeromonas属菌の名称は目まぐるしく変わり,分類学上の混乱があった.新版の“Bergey's Manual(1984)”で運動性の中温菌としてA. Hydrophila,A. sobria,A. caviaeの3菌種に整理され,その分類が確立したかに思えた.ところが,最近になって新しい3菌種が報告された.さらにAeromonas属菌をVibrio科から独立させ,Aeromonas科を設けることも提案された.ヒトの病原菌として意義がある菌種の鑑別性状を表に示した.
今までにAeromonas属菌の名称は目まぐるしく変わり,分類学上の混乱があった.新版の“Bergey's Manual(1984)”で運動性の中温菌としてA. Hydrophila,A. sobria,A. caviaeの3菌種に整理され,その分類が確立したかに思えた.ところが,最近になって新しい3菌種が報告された.さらにAeromonas属菌をVibrio科から独立させ,Aeromonas科を設けることも提案された.ヒトの病原菌として意義がある菌種の鑑別性状を表に示した.
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