文献詳細
文献概要
検査法の基礎
尿蛋白分画
著者: 渡辺信子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.215 - P.218
文献購入ページに移動尿蛋白の電気泳動法は高感度で定量性の高い染色法が開発され,特殊な装置を使わなくても,セルロースアセテート膜を使用して実施できる.染色時間5分で脱色操作も精製水で行う簡易な方法であり,再現性も良好である.蛋白濃度が50mg/dlであれば,染色後,デンシトメトリーが可能である.尿蛋白の電気泳動によって尿中に含まれる蛋白の種類,アルブミンとグロブリンの分画比,異常蛋白の有無など,病気の診断や経過観察に利用できる.腎糸球体の障害,腎尿細管の障害,尿路疾患などで特徴的な泳動像がみられる.免疫グロブリンのモノクローナル蛋白やBence Jones蛋白の検出にも有効な方法である.
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