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検査ファイル
〈項目〉肺拡散能力(DLco)
著者: 石井裕子1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.242 - P.243
文献購入ページに移動[1]肺拡散能力とは
吸気運動によって肺胞に達したO2は,肺毛細血管を介して赤血球中のヘモグロビン(Hb)と結合し,組織へ運搬される.CO2は逆の経路をたどり,組織から血流によって肺毛細血管に達し,呼気によって排出される(図1).液相—気相間でのガス交換は両者の分圧差によって行われ,分圧の高いほうから低いほうへと移動する.このガス交換が効率よく行われているか否かを目的としたものが,肺拡散能力(diffusing capacity oflung;DL)の測定である.
吸気運動によって肺胞に達したO2は,肺毛細血管を介して赤血球中のヘモグロビン(Hb)と結合し,組織へ運搬される.CO2は逆の経路をたどり,組織から血流によって肺毛細血管に達し,呼気によって排出される(図1).液相—気相間でのガス交換は両者の分圧差によって行われ,分圧の高いほうから低いほうへと移動する.このガス交換が効率よく行われているか否かを目的としたものが,肺拡散能力(diffusing capacity oflung;DL)の測定である.
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