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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻4号

1990年04月発行

文献概要

検査法の基礎

常在菌と病原菌—[1]上気道

著者: 松本哲哉1 山口惠三1

所属機関: 1長崎大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.325 - P.329

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サマリー
 上気道は呼吸によって外界と接する部位であり,呼吸器系における最初の感染防御の場でもある.上気道炎は健常人でも年に数回は罹患するありふれた疾患であるにもかかわらず,詳しい解明はまだ十分にはなされていないが,その起因病原体の90%以上はウイルスとされている.細菌感染としては,特に小児科領域において,糸球体腎炎などの続発症との関連からStreptococcus pyogenesが重視され,その迅速診断キットも市販されている.上気道には常在菌叢が存在するので,病原菌を決定することは必ずしも容易ではなく,菌側および患者側の因子を十分に考慮したうえで総合的に判断されなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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