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技術講座 生理
脳波モンタージュの使いかた
著者: 一條貞雄1
所属機関: 1JR東京総合病院精神神経科
ページ範囲:P.353 - P.358
文献購入ページに移動脳波1素子を記録するということは,2か所の電位差を記録することになるが,その際,ある部位の脳波を耳朶などに基準電極を置いて記録する方法が基準電極導出法のように呼ばれ,また部位間の電位差を前後あるいは左右に連続して導出する方法が双極導出法と呼ばれる.そして,これら基準電極導出法や双極導出法などの組み合わせを脳波モンタージュという.このモンタージュは,頭部各部位の脳波全体が同時記録できるのが理想であるが,電極部位が約20か所であるのに対して,脳波計の素子数はふつう12〜16素子程度なので,何種類かのモンタージュを合わせて使うことになり,どのような種類のモンタージュを選択するかが重要である.
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