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文献詳細

雑誌文献

検査と技術18巻5号

1990年05月発行

文献概要

技術講座 病理

血小板ペルオキシダーゼ検出法

著者: 山崎家春1 丹下剛2

所属機関: 1三井記念病院中央検査部 2東京大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.449 - P.454

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サマリー
 血液細胞に電顕的ペルオキシダーゼ反応を行うことにより,巨核球系細胞を鑑別することが可能である.ペルオキシダーゼには,顆粒球系細胞に存在する骨髄ペルオキシダーゼ(myeloperoxidase;MPO)と巨核球系細胞に存在する血小板ペルオキシダーゼ(platelet peroxidase;PPO)がある.ペルオキシダーゼ反応はジアミノベンチジン(DAB)との反応の有無を鑑別するものである.電顕PPO反応を行うには,PPOがグルタールアルデヒドに感受性があるので,通常の電顕固定液とは異なる処方の固定液を使用する必要がある.MPO反応とPPO反応との鑑別は,ペルオキシダーゼ反応の陽性部位が細胞小器官ごとに異なることにより可能であるので,光顕的に鑑別することは不可能である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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